バンコクから日本へペットを輸出

バンコクから日本へペットを輸出

■自己紹介
2012年よりタイに滞在中でタイ語通訳者の能勢です。

今回は、タイ・バンコクでペットの犬を購入し、日本に向け犬を輸出しさらに日本側で犬を輸入するまでの実務的な手続きの流れをまとめてみたいと思います。タイ側で揃えなければならない書類や、日本側に提出する書類や情報などを解説していきます。
タイから日本にペットの犬を輸出されたい方の参考になればと思います。

バンコクから日本へペットを輸出 – タイ側の準備

タイ側の準備 – マイクロチップ挿入とワクチン接種

日本へペットの犬を輸入するには、日本の検疫所の検査項目をクリアしなければなりません。

まずマイクロチップを挿入します。
注射で犬の首筋裏がわ付近に注射する形でマイクロチップを挿入します。

マイクロチップを一度挿入した後は取り外せませんので、間違えて挿入しないようにします。

次はワクチン接種です。犬に狂犬病のワクチンを注射しなければなりません。
それも2回接種します。

1回目のワクチン接種はマイクロチップを接種した日と同日でも構いませんが、
2回目は、1回目の接種後に30日以上の間隔を空けて2回目のワクチンを接種します。

タイ側の準備 – 狂犬病抗体価を外国の検査機関に証明してもらう

2回目のワクチン接種の後、接種日同日でも構わないですが犬の血液を採血して、

その採血した血液を日本の農林水産大臣が指定する世界中にある検査施設のいずれかに送り、

免疫抗体の量を検査してもらい抗体価の量が基準値を超えているという証明書を発行してもらう必要があります。
※世界中にある指定検査施設はこちらからご覧になれます。

この証明書には
・犬の名前
・犬の種類
・犬の生年月日
・マイクロチップを挿入した日付
・マイクロチップ番号
・ワクチンの種類
・ワクチン接種日
・ワクチンの製品番号
・抗体価の量
・証明日
・証明者

などの細かい情報が記載されています。

タイ側の準備 – 180日間の待機期間

そして、採血した日から最低180日間を待機期間として待ちます。
この間は、もちろん犬は日本へは輸出する事は出来ません。

タイ側の準備 – 輸入届出書の作成

タイから出国する日から逆算して40日前になったら日本の検疫所に輸入届出書を提出する必要があります。

その際に輸入届出書に様々な項目を記入する必要があるのですが、これが細かくて大変です。
下に見本の画像を貼り付けますのでご参照下さい。

バンコクから日本へペットを輸出
輸入届出書の2枚目

特に、マイクロチップの種類やワクチンの製品名、ワクチンの製造会社名まで記載しなければならないので、タイ側で全ての情報を確認する必要があります。
それをこの輸入届出書に記載して、下記に説明する他の必要書類と一緒に日本の検疫所に提出します。

タイ側の準備 – 他の必要書類の準備

他に必要な書類は、

・FormAC
・健康診断書
・購入時の領収書

以上の書類が最低限必要となります。

バンコクから日本へペットを輸出 – 日本側の対応

ペットをタイから輸出する前に、タイ側で作成された書類に間違いないか日本の検疫所で確認してもらう必要があります。

そこで、実際に出荷前の数日間でどのようなやりとりがあったかをご紹介します。
出荷日から2週間前
・AWBの番号を日本の検疫所に送付

出荷日から5〜6日前
・FormACのドラフトとAWBのドラフトを検疫所にメールで送付します。
タイ政府による裏書き証明された後だと訂正が難しいので、
ドラフト状態で一度確認してもらう必要があります。

出荷日から2〜3日前
・FormACの裏書き証明済書類と健康診断書を検疫所にメールで送付します。
検疫所からドラフトでokの承認をもらえたら、タイ政府に裏書き証明をもらいます。
そしてそれをまた日本の検疫所にメールで送付します。

出荷日当日
・オリジナルAWBをタイ側から送ってもらい検疫所にメールで送付します。
本当に当日犬が来るのかどうか確認するために、AWBをスキャンかコピーしたものを検疫所にメールで送ります。

以上、出荷前になるとバタバタ忙しくなりますが、一つ一つ確認しながら進めないと
間違えたら余計に時間と費用が掛かってしまうので、ここは慎重に対応していきます。

日本側の対応 – 輸入時の注意点

とうとう飛行機でペットが日本にやって来る日は、
日本側では犬を日本へ輸入させる前に検疫所でチェックがあります。
タイ側からの書類と共に確認します。
※ランダムで犬の採血を行い抗体価の量を測定する場合もあります。

領収書も忘れずにタイから発送してもらいます。
タイで購入したペットという事を確認するのと同時に
領収書の金額を元に通関で消費税を支払います。
関税の支払いはありません。

以上までの詳しい流れは下記の記事にまとめていますので下記記事も合わせてご覧下さい。

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参考記事 – タイから犬猫を輸入

詳しい流れはこちらにまとめていますので、良かったらこちらの記事もご覧ください。

まとめ

6ヶ月以上にわたり、タイ現地のブリーダーさんと日本のブリーダーさんの通訳として間に入り、
双方の意見を伝え、犬の画像や動画をブリーダーさんへお送りし、タイのブリーダーさんから必要な情報を聞き取り日本の動物検疫所へ提出する際のサポートをさせて頂きました。

これから、タイの犬や猫の仕入れをご検討されている方の参考になれば幸いです。

最後までご覧頂きましてありがとう御座いました。

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投稿者プロフィール

能勢 優治
能勢 優治
2012年よりタイに滞在中でタイ語通訳者の能勢です。
普段からタイに滞在しています。
タイでの物販仕入れ、タイOEM生産、タイ現地のご案内などしております。
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