タイの罰金制度で稼ぐ

タイの罰金制度で稼ぐ

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タイには通報する文化があるって聞いた事があるけど、具体的に何を通報する事ができるのだろうか。
通報する事で何かメリットはあるのだろうか。

■自己紹介
2012年よりタイに滞在中でタイ語通訳者の能勢です。

今回は、タイで禁止されている規制や法律に違反した場合に科せられる罰金8種類についてご紹介していきます。

日本の罰金とどれくらいの差があるのか、そしてタイの通報文化でお小遣いも稼げるのでその辺りもご紹介したいと思います。

バンコクに滞在中はこれらの規制・法律には従って、余計な罰金を支払わないようにしたいですね。

■目次

  1. タイは通報文化
  2. 通報先
  3. まとめ

タイの罰金制度で稼ぐ – タイは通報文化

タイでは通報文化があり、意外と通報するタイ人が多いのも実情です。


そして、みんな何を目的に通報しているのかについては、やはり「お金」です。


行政当局が取り締まれないような状況の下、ある秘密情報を握っている者にとってはその情報を提供することによってお手柄として報酬をもらえるという風習はよく聞く話です。


ワークパーミットがない日本人がよく捕まるという話はこの密告によるものという話は有名ではないでしょうか。


そしてそのような協力者に報酬を与えるという事を、最近ではタイ警察が堂々と公表しています。


その内容とは、協力者には違反者が支払う罰金の半額(50%)分を報酬としてキャッシュバックしてもらえるという太っ腹な内容となっています。


それでは早速、タイ警察が公表しているタイでの違反に対する罰金と通報者に対するキャッシュバック額を8つご紹介していきます。

1. ペットの糞を放置

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ペットを散歩させていて自分の家の前に糞をされるという事はたまにありますよね。

されて嫌な思いをするのは日本人だけでなくタイ人も同じなのですね。

日本では犬の糞は廃棄物に該当するそうなので、放置した場合は廃棄物処理法で規定している不法投棄に該当する可能性があり、5年以下の懲役または1000万円以下の罰金に科せられる場合があるという、とても重い罰則があります。

それがタイではたったの500バーツでお咎めなし、ということですのでとてもゆるい国なのですね。

そしてこの不法行為を証拠として写真やビデオに収め警察に通報すれば、その50%の250バーツも報酬として通報者は受け取る事が出来ます。

2. 公共の壁などに塗料やスプレーで落書き

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公共の壁や道路など、塗料やスプレーなどで故意に落書きした場合は、日本では器物破損罪(3年以下の懲役又は30万円以下の罰金)と建造物損壊罪(5年以下の懲役)という重い刑罰となっていますが、タイの場合では5,000バーツの罰金です。

そして通報者には50%の2,500バーツが報酬として受け取れます。

バンコクの街中で落書きしている人間がいたら、証拠写真に納め警察に通報しましょう。

3. 走行中のトラックから石・砂・土などが落ちた場合

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車両から落下物による違反について、日本では道路交通法違反によって処罰され3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金(過失の場合10万円以下の罰金)です。

タイでは3,000バーツの罰金だけで済みます。

そして走行中のトラックのナンバープレートと落下の瞬間を写真かビデオに収め証拠として警察に通報すれば、50%の1,500バーツを報酬として受け取れます。

4. 道路上での車の改造やバッテリーの交換

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これは意外にも、道路上での車のバッテリー交換がタイでは違反と見なされるのですね。

道路上での車の改造ならまだ理解できるところですが、バッテリーの交換で違反となる法律は日本にはないのではないでしょうか。

罰金額も高く5,000バーツも違反者は納めなければなりませんが、もしタイで道路上でバッテリー交換しているタイ人運転手を見かけたら、容赦なく写真に収めて警察に通報しましょう。

通報者には50%の2,500バーツを報酬として受け取る事が可能です。

5. 歩道上への駐車

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日本でいうところの駐車の方法に違反しているという違反と同一だと思います。バンコク都心部ではあまり見かけないかと思いますが、地方に行けばもしかしたら発見できるかも知れません。

発見したら、ナンバープレートを写真に収め、出来れば運転手も写真に収めそれを警察に通報しましょう。

違反者は最高で5,000バーツの罰金を支払い、通報者には50%の2,500バーツもの報酬を受け取る事が可能です。

6. エンジン付きの如何なる車両による歩道上での走行

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日本では、車両が歩道を走るのは道路交通法で禁止されているので、違反すると3か月以下の懲役または5万円以下の罰金が科される重い処分となりますが、タイの場合では5,000バーツの罰金のみで済みます。

もし見かけたら、しっかりとナンバープレートを写真に収め、警察に通報することにより50%の2,500バーツを報酬としてもらう事が可能です。

この記事について詳しくは、こちらの「タイのバイタクには気を付けよう」という記事にまとめているので、良かったらご覧ください。

7. 車の残骸を公共の場所へ放置

スクラップになった車や故障した車を道路上へ放置した場合もタイでは罰金支払いの対象になります。

日本でもしこのようなケースがあれば、放置駐車違反か、もしくは悪質なスクラップ放置の場合は不法投棄に問われる可能性があるかも知れません。

ただ通常は車が故障して動けなくなった場合は直ぐにレッカー移動すれば良いですが、タイでは故障した車を修理したり廃車にするお金がないなどの理由で放置するケースも稀に見られます。

放置車両には、罰金5,000バーツの支払いが待ち受けています(それでも日本の罰金よりかは安いと思いますが)。そして通報者には50%の2,500バーツを報酬としてもらう事が可能となっています。

8. 道路に障害物を置く

こちらは日本では往来妨害罪という犯罪行為になりますね。
以前、日本で未成年者が道路上にレンガやブロックを置いて原付を運転している人を怪我をさせた事がありますが、非常に悪質な行為です。
これにはタイ政府も重く見ているのか、罰金額は10,000バーツと今回紹介してきた中でも最も高額となります。
もし、タイで道路に障害物を置いている人物を見掛けたら、すぐさま写真やビデオに証拠を収め警察に通報しましょう。
人が危険に陥る可能性の高い行為ですから早めの対応が必要です。
その後謝礼として50%の10,000バーツももらえるので、人助けをしてお金も稼げて一石二鳥です。

タイの罰金制度で稼ぐ – 通報先

以上の違反行為を見掛けたら、すかさず写真やビデオに証拠として収めて、自治体に通報します。

通報先は下記の通りです。

通報するときは英語よりタイ語の方が良いでしょう。

会社の同僚のタイ人や恋人など信頼できるタイ人と共に通報することをお勧めします。

もし信用できないタイ人に任せてしまうと、そのタイ人が全てキャッシュバックを独り占めしてしまう可能性もありますので、注意しましょう。

まとめ

如何でしたでしょうか。

全体的に見て、路上でバッテリーを交換する以外は日本ではもっと重い処分だったり罰金だったりするので、タイは日本に比べてゆるい国であるという事がお分り頂けたのではないでしょうか。

しかし、この他にもタイで違法とされているiQOSに関しては、この50%キャッシュバック制度は適用されないので、注意してください。

また機会があれば、iQOSについても詳しく取り上げてみたいと思いますので、お楽しみに。

ご質問などありましたら、下記のお問い合わせよりご連絡ください。

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投稿者プロフィール

能勢 優治
能勢 優治
2012年よりタイに滞在中でタイ語通訳者の能勢です。
普段からタイに滞在しています。
タイでの物販仕入れ、タイOEM生産、タイ現地のご案内などしております。
タイ語通訳が必要な場合はお気軽にお声掛けください。
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